初級

二十歳の誕生日

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俺の二十歳の誕生日に、彼女がお祝いをしたいというので待ち合わせ場所に行った。

なぜかいつもと違う、静かな山道の入口付近が待ち合わせ場所だった。

確か、心霊スポットとしても有名な山道だったように思う。

車を止め、彼女の到着を待っていると知らないアドレスからメールが来た。

件名はなく本文には「はやく出て行け」という一文のみ。

唖然としていると、立て続けにまた違うアドレスからメール。

今度は「たすけて」と書かれている。

驚いている間にも、違うアドレスからどんどんメールが来る。

「ちがう私じゃない」「お前がやったのか」「めちゃくちゃにしてやる」「でていけ」「殺してやる」「とまれ」「うせろ」

わけが分からず震えていると、彼女から着信があった。

すがる思いで電話を取ると、電話口から声がした。

「ドッキリメール大成功!!ハ・タ・チ・お・め・で・と・う!」

はぁ?とポカーンとしていると、彼女が続けた。

「ビックリした?さっきのメールは全部私でした〜。メールにこめたメッセージに気づいてくれたかな?」

彼女が言うには、複数のフリーメールを駆使して二十歳の誕生日を祝うドッキリ企画を考えていたとのこと。

「そこ電波悪いね。山のふもとにいるから、降りてきて合流しよう!」

彼女はそういって電話を切った。

祝ってくれるのは嬉しいが、本気で怖かった。

まったく、忘れられない誕生日になった。

-初級

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