中級

耐え続けた

投稿日:

それは広大な大地に、しっかりと根を下ろして大きく茂っていた。

ある日、化学物質が混じった雨が降り注いだ。

だが、それは雨の間ずっと耐え忍んだ。

雨は大地を流れ去っていった。

暫くして、熱く乾燥した暴風が襲い掛かった。

だが、それは暴風にもじっと耐えた。

雨・暴風にずっと耐え続けた。

更にある日、酸性雨が降り注いだ。多くの仲間が枯れたような色になった。

時を置かず暴風が襲う。だが、それは耐えた。ひたすら耐えた。

時の流れは残酷だ。栄養も足りなくなり、やせ細るようになった。

仲間もどんどん減ってきた。

生命力も尽きようとしている頃、また雨が降り注いだ。刺激臭のする雨だ。

相変わらず乾燥した熱波も襲ってくる。

また多くの仲間が喪われた。

殆どの仲間が消え、大地が不毛になった。

すると突然、空から命を持たないそれが大量に降って来て、大地を覆った。

-中級

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

no image

魔の交差点

近所の花屋の近くの交差点は「魔の交差点」と呼ばれていて毎年死人が出ている それだけならただの事故の多い交差点だが 不思議なことにその交差点では毎年、「同じ日」の「同じ時間」に人が死んでいる そして不幸 …

no image

ビデオの録画

一人暮らしをしている大学生の男がいた。 男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。 大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。 …

夜道を一人で歩いていた

深夜0:00、ようやくバイトが終わった。 一人夜道を歩いていると、 後ろから「よぉ!」と言う声が。  振り返ると茶髪の男が笑顔で立っていた。  え?誰?と思っていると、  前から「あれ、お前何やってん …

井戸の死体

ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 1 …

お揃いのバック

私はブランド物のアイテムを、3つだけ持っている。 時計とパスケースとバッグで、すべて姉とお揃いである。 自分で買ったのではなく、祖父から貰ったものだ。 大事にしていたのだが、少し前に時計をなくしてしま …

PREV
NEXT
喧嘩