初級

朝の出来事

投稿日:

「どれだけ生きていたいか、好きなように言ってみなさい」

低く響き渡る神々しい声で問いかけられた。

100年か?いっそのこと永遠か?

しかしいきなり聞かれても困ってしまう…

「さっさと起きて、ごはん食べに来なさい!」

母親の声に起こされた。やっぱりあれは夢だったのか。

「あと10分だけ…」

剥ぎ取られかけた布団を引きずり戻す。

「そうか。分かった」

それは明らかに母のものではない声だった。

-初級

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

思春期

父と母が別居したのは、私が中学に入る頃。 別居した父は、隣町にある小さめのマンションを借りて一人暮らしを始めた。 別居の理由はわからない。 父のマンションは中学から歩いて行ける距離だったので、私は週に …

サンタクロース

クリスマス、トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。 朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つあった。 窓からサンタが中を覗いているのが見える。 サンタはニタニタと笑いながら …

両想いになるおまじない

別にかっこいいわけでも、 勉強やスポーツができるわけでもなく 初めて会ったときは、なんとも思わなかったんですが、 何度か会ううちに、好きになっていきました。 毎日彼のことを想っているのに 奥手な私はア …

仲が良いと評判の家族

とあるマンションの一室に、仲が良いと評判の家族が住んでいた。 しかしある日、夫婦は些細なことで喧嘩を始めた。  恐くなった娘は、思わず外へ飛び出した。  娘がいなくなったことに気づいた夫婦は、深く後悔 …

心の底から望んでいる願い

「どんな願いでもかなえてやろう。ただしひとつだけ、な」 と魔神は言った。 ひとつだけ、か……。 富。 いや、名声。 いや、美女。 いや、絶対権力。 いや、不老不死。 いや、世界平和。 いや、究極の快楽 …