上級

襖に開けた穴

投稿日:

子供の時、襖に開けた穴に、

嫌いなヤツの悪口や呪いの言葉を書いて隠すという

くだらない一人遊びをしていたことがある

高校の時に父が死んで母は旅館に住み込みで働くことになり、

私は家で一人暮らしすることになった

寂しい時になぜか母や死んだ父の事より、

昔飼っていた犬の事をよく思い出した

あれをやってみようと襖に穴を開けて

呪いの言葉じゃなく犬の写真を丸めて入れた

夜中に襖の穴を見ていると、

何となく犬が穴からこっちを覗いているようで

怖さより懐かしい癒されるような不思議な感じがした・・・

それからは、死んだ父や祖父母や会いたいけど

この世にいない人々の穴を開けて写真や手紙を入れた。

ある日突然、母から電話で

実は付き合っている男がいてその人と再婚したいと言ってきた

母に裏切られたようで、

私は母に対するありとあらゆる呪いの言葉を書いて穴に入れた

今は母とも和解してこの部屋で一緒に暮らしている。

職場に片想いの女性がいるが、

いずれこの部屋で一緒に暮らすことになるだろう

他の男と結婚した事は許せないが、

母と同じで後から話せば私の気持も理解してくれると思う・・・

今では穴だらけになった襖を見てそう確信した。

相変わらずの一人暮らしだが寂しくはない

[amazonjs asin=”4336036837″ locale=”JP” title=”呪い完全マニュアル”]

-上級

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

嘘発見機

ある時、父さんが家にロボットを連れてきた。 そのロボットは特別で、ウソをついた人の顔をひっぱたくって言う物騒な代物らしい。 そんなある日…。 僕は学校から帰宅するのがかなり遅くなってしまった。すると父 …

大きな引き出し

A君は、たまたま通りかかったリサイクルショップで 大きな引き出しがいくつかついた机を見つけた。 高級そうに見えたが、値段は以外に安かった。 店主が言うには、この机は亡くなった人の所有物で その両親から …

不審な着信

残業していた俺に部下の女性が青ざめた顔して、 携帯を見せた訳がわからずいると、  いま家から携帯に着信が入ったの怖いから家まで付き合ってと言ってきた。  一人暮らしで家には誰もいない、なのに着信が入っ …

停電と女

風呂上がり、わたしはくつろぎながら髪を乾かそうと思い ドライヤーを部屋に持って行き、ソファーに座り、テレビをつけた。 すると怖い番組でもやっていたのか、血だらけの女の人が映った。 その瞬間、部屋は真っ …

ヘヤニコイ

彼女はいきなり、別れたいと言い出した。 その日は俺の誕生日だった。 俺はアパートで独り暮らしをしていたのだが、 仕事から帰ると必ず部屋が掃除されていた。 彼女に合鍵を渡していたが、流石に毎日掃除してく …