気配を感じる

「本当だってば!なんか視線というか気配というか…感じるんだって。」

「感じるってあんた霊感とかないんでしょ?」

「だからそういうのじゃないんだってばぁ。ほらっ。なんか感じない?人がいるような…。」
「まったく。あんた神経質すぎるのよ。そんなに気になるなら警察に相談してみたら?」

「う〜ん…でも警察は事件性ないと動いてくれないって言うし…しばらく泊めてくれない?」

「しばらくってどれくらいよ?あたし明日彼氏に逢うから一泊しか無理。」

「じゃあ一泊でいいから。」

「分かったよ。じゃあ行こ。」

「はぁ〜、やっぱり感じる。気のせいかもしれないけど気味悪いから引っ越そうかなぁ。」

「おかえり。遅かったね?気のせいなんかじゃないし、引っ越しなんかできないよ。」

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