二つの死体

ある町で、男の刺殺体が二つ見つかった。

二つは顔貌からから死に方まで同じだった。

二つの死体のDNAは完全に一致し、

また凶器から死体以外の指紋は検出されなかった。

しかし、検案が終わり解剖へ回されようとした死体の一つが忽然と消えてしまった。

男の素性は全く分からず、解剖を終えた死体は単に自殺した無縁仏として処理された。

サルとボタン

サルを完全に破壊する実験って知ってる?

まず、ボタンを押すと必ず餌が出てくる箱をつくる。

それに気がついたサルは、ボタンを押して餌を出すようになる。

食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味を無くす。

腹が減ったらまた箱のところに戻ってくる。

ボタンを押してもその箱から餌が全く出なくなると、サルはその箱に興味をなくす。

ところが、ボタンを押して餌が出たり出なかったりするように設定すると、

サルは一生懸命そのボタンを押すようになる。

餌が出る確率をだんだん落としていく。

ボタンを押し続けるよりも他の場所に行って餌を探したほうが効率が良いぐらいに餌が出る確率を落としても、

サルは一生懸命ボタンを押し続けるそうだ。

そして、餌が出る確率を調整することで、

サルに狂ったように一日中ボタンを押し続けさせることも可能だそうだ。

精肉売り場

スーパーマーケットの奥には、肉や魚をさばいてパック詰めにしたりする場所があって、

売り場と扉で繋がっていることがよくある。

ワゴンにパック詰めされた肉や魚を乗せて出入りするから、見たことある人も多いと思う。

先日、近所のスーパーで買い物をしていると、

その扉から、店員がニ、三人あわてて出てきて

精肉売り場に来た。

「先輩、どこからどこまでがそうですか?」

「全部だ全部!!今日の分全部!!」

と、なにやらただ事ではない気配の会話をしながら、あわてて売り場の肉を片付けている。

そういえば偽装牛肉やら雪印やらの騒動もあったことだし、また何かあったのだろうか。

そう思って(半ば野次馬気分で)様子を見ていると、店の前に救急車がやってきた。

他の店員が外で応対をして、救急隊員は裏口に回っていったようだった。

食中毒患者が出たのだろうか。

ヤバイ失敗

仕事でヤバい失敗をしちまった。

会社は首になって社員寮は追い出されて最悪だった。

俺結構いい歳だし、実家の両親に泣き付くのも躊躇った。

実家には長男夫婦が同居してるし、俺の居場所なんかない。

独身だし思い残すことも特にない、

この先の人生の不安を考えたら死んでしまった方が楽だと思い、自殺することにした。

色々な自殺系サイトで方法を調べてみたが、成功者の体験談とか読んでいたら怖くなってきた。

そんなときに実家から電話がかかってきてさ、母ちゃんの声を聞いたら、

俺が死んだら泣くんだろうなー、とか思っちゃって。

やっぱり辞めにしたよ。

電話しながら俺が泣いちゃってさ、母ちゃん超心配してくれた。

仕事見付かるまでの間、実家の世話になることにしたよ。長男夫婦も歓迎してくれた。

もうすぐ甥っ子か姪っ子が産まれる予定だから、その時は遊び相手になってくれって。

そんなめでたい事の前に、俺が死んだら迷惑だったな。

思いとどまってよかった。

意気地無しってよくいわれるけど、

そのおかげで今俺は生きてるんだ。

これからは両親に親孝行出来るように頑張るよ。

未来の予言

1980年のある日、

撤去予定された家屋の中を作業員が整理していると、

子供が書いた筆跡があるノートを見つけた。

書いてあった内容は未来の予言のようなもので、

「平成10年 富士山噴火 平成20年 日本沈没 平成30年 地球滅亡 etc…」

霊感

彼には霊感があった。

戦争や殺人のあったところに行くと、必ず見る。

霊なのだろうそいつらは大抵血走った目やうらめしそうな目をしてじとっとこっちを見ている。

今日彼は仕事でとあるビルにいた。

彼の職業はただの会社員なのだが今日は出張いつもとは違うビルであった。

彼はそのビルに入ってすぐに確信した。

このビルでは過去に殺人事件が起きているな、と。

彼は少し憂鬱になった。

見慣れているとは言え正直霊なんて見て気持ちのいいもんじゃない。

さくさくと仕事をこなし部屋から出た。

見る前に帰ろう。

自然と早足になる。

彼は廊下を曲がってすぐ落胆した。

どうやら避けられはしないらしい…。

男の霊が目の前にいる。

霊は目を見開いて、ナイフをにぎってる。

口の周りは不自然に赤く、ナイフにはもちろん血糊。

今まででも最悪にショッキングな霊。

勘弁してほしいよな、と慣れた手つきで手で追い払おうとした。

…手が触れた。

目の前の男はナイフを振りあげた。

噂のトンネル

男は車を走らせていた。

道の途中で道に迷ったがどうやら抜け出せ、まぁまぁ分かる道まで出てきた。

そこは2つの道に別れており、右はかなりの遠回りの道、

左は近道となる一方通行の道だ。

だが道の途中に昔火事がおきて何人もの人が死に、

今では霊となってでてくると噂のトンネルがあるのだ

もう夜の1時。早く帰らないと妻が怒るので

仕方なく左のトンネルがある方へ車を走らせた。

左の道を進ませて数分後、例のトンネルを通るときがきた。

(怖いなぁ…早く通り抜けたい)

すこし速度を飛ばし、なんとか通り抜けることができた。

だがなぜか対向車の車がびっくりしたような顔でこちらを見てくるのだ。

何人も何台もこちらをみて驚いている。

男は少し怖くなったが街に出てきたところでコンビニに立ち寄った。

店の中で何のコーヒーを買うか悩んでいるとひとりの中年男性が声を掛けてきた。

中年男性

「さっき貴方の車とすれ違ったんですが何故貴方の車の上に

何人もの人がしがみついていたんですか?

私、それを聞きたくて引き返してきちゃいましたよ」

男はびっくりして、車の方へ急いで戻った。

車を見ると何百もの手形がびっしりと付いていた。

お世話になってるトキエ婆ちゃんが、先月亡くなった

俺は時々田舎の方に行く営業マンなんだけど

トキエ婆ちゃん家の敷地に車置かせてもらってた

飼い犬がジョンって名前の犬で、何回行っても吠えやがるのよ

去年の年末にそのジョンが亡くなってたらしい

で、昨日そこを回った時に同じように車を停めたら、犬の鳴き声がした

思わず近くにいたトキエ婆ちゃんに

『ジョン亡くなったんですよね?今鳴き声がしたんだけど』

と聞いたら『近くの犬じゃないの?w』

って笑われたんだけど、近所誰も犬飼ってないし((((;゜Д゜)))

金縛り

あれ?どうした、何かおかしいぞ?

ああ!全然体動かねぇ!やばい確実金縛りかかってる!

なんだよう、白い光が暗闇に漏れてるってのに何で金縛り合うんだよう!

ってか瞼動かねぇ。やべ、マジやばいよこれ。俺かなり重傷だよ。

あれ?ああ、なんか聞こえてきちゃったよ、

泣き声なんて聞こえてきちゃったよ。

どことなく俺の娘の声質に似てるな。

ああ嫌だよう怖いよう本当どうなってんだよう俺の方が泣きたいよう。

「ほら、泣かないの」

って今度は母親の声かよ。ってか俺の妻に似てるな。

「さようなら、あなた」

ああ、とっとと失せてくれ。

早く俺を金縛りから解放してくれ。ってか今何時なんだよーマジ勘弁してくれよ。

……ああ、遂に夜になっちゃった。一日中金縛りとかどうなってんだよこれ。

瞼閉じたままだし。あのさよならって何だったんだよ。

あー、眠たくなってきた、ってか元から眠ってんのかコレは。

なんか聞こえっぞ。今度は何だ?

「聞こえますか?私は医者です。あなたは……」

今度は医者の霊かよ。ああ、いいや。もう眠ろ。

バービー人形みたいな

ホビー・オフで、綺麗なバービー人形みたいなのが525円で売ってたから買ったんよ。

姉の娘にあげようと思って。

で姉の家行って5歳の娘にあげたらすっげー喜んでくれて、

娘は俺が帰るまでその人形とずっと話してた。

姉も「ありがとー!こんな綺麗な人形、高かったでしょ!?」とか言っててさ。

だけど次の日、姉から電話来て

「何、あの人形!?冗談やめてよ!!」ってすげーキレてた。

話によると人形の口の所、歯の部分がギザギザの鉄で出来てたんだって。

(買った時は口を閉じながら笑ってる状態)

真夜中に子供の凄い泣き声が聞こえたから見に行ったら娘が「人形が噛んだ」って、

歯が食い込んだ傷が手や足に四、五ヶ所あったらしい。

その時、人形の歯はムキ出しになっていて旦那が外のゴミ出し場に捨てに行ったら、

旦那も親指を噛まれたもんでビックリして投げ捨てたとか。

口の部分なんて3センチくらいだったと思うから、

中がどうなってるかなんて気にもしなかったんだけど。

やっぱ使用済みの人形とか絶対買ったらダメだね…。

それ以来、中古の品を買うのは敬遠するようになった。