心を読む薬

私は学者である。

現在朝の4時、私は叫ばずにはいられなかった。

毎日毎日研究を重ねやっと作り上げた。

相手の心を読むことのできる薬を。

今までいくつも発明してきたが中でもこれはとても素晴らしい出来だ。

ちょうどそこに隣に住む友人が訪ねてきた。

「やっと完成したんだ!!」

私は言う。

「そんな嬉しそうな顔してどうしたんだ?」

「実は相手の目を見るだけで相手の心がわかってしまう薬が出来たんだ!!!一粒使えば1時間,きっかり1時間相手の心を読むことができるんだ!!」

「わかった。まず落ち着け。それはすばらしいな。」

「では使ってみることにしよう!!!」

「どうだ?私の心がわかるか?」

「手に取るようにわかる!君は私の研究を信じていないね?むしろ私に怒りさえ覚えている。」

「そうだ。悪いがもう君には付き合いきれない。あまりに馬鹿馬鹿しいすぎる。毎日のように朝まで君の独り言を聞いていると頭がおかしくなる。しかるべき所へ通報して君には施設へ行ってもらうからな。」

「ちなみに昨日の夕飯は?」

「………」

「そうかわかったぞ。わかったぞ。」

「馬鹿らしい。」

と言うと友人は帰ってしまった。

次の日、学者は家から姿を消した。

「別に信じたわけではない。」

と友人は夕飯を作りながら独り言を呟く。

意味がわかると怖い話の解説
「心を読む薬」

imi
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隣人の友人の昨夜の夕飯は

「人肉」などのバレてはいけないものであった。



『別に信じたわけではない。』



友人は学者の薬が効果があるとは思っていないが

念の為に殺害した。



もしかしたら、その「人肉」を使って料理しているのかもしれない。

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