
優しいお医者さん
日常系
0
0
0
解説あり
脳死が確認されて二週間を経過した兄の皮膚細胞は、無数のチューブに繋がれ、人工呼吸器と点滴によって生き続けていました。
しかしそれも、昨日までの話です。今日、兄は死んでしまったのです。
「すみません。手は尽くしたのですが…」
お医者さんはとても悲しそうな顔でそう告げた。
兄の亡きがらを抱いた時、ガリガリに痩せていたのかとても軽くて、苦しんだと思います。
でも、もう苦しまなくていいんだよ?楽になれたね。
「………治療費は結構ですよ」
決して裕福とは言えない私の状況を察してか、なんて優しいお医者さんなのでしょう。
私はすぐに泣いてしまいました。
「……遺体を見るのは辛いでしょうね」
お医者さんが兄の遺体にシーツを被せる。
「……思い出はお兄さんと共に焼いて忘れなさいね」
この一言で私は立ち直れました。
ありがとうございます。とても素敵なお医者様。
\[amazonjs asin=”4776207648″ locale=”JP” title=”医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法”\]
「優しいお医者さん」の解説
コメント
コメント (0)
💭
まだコメントはありません
最初にコメントを書いてみませんか?
💡 コメント投稿時のお願い
- • 他の読者への思いやりを持ったコメントをお願いします
- • 不適切な表現や個人情報の投稿はお控えください
- • スパムや宣伝目的の投稿は削除される場合があります
- • コメントは即座に表示されます
- • 通報機能やいいね機能をご活用ください
コメントを投稿