怪談話

怪談話

日常系
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解説なし

「なぁ、こんな話知ってるかの謎に迫る

「なぁ、こんな話知ってるか?」 友人から、そう言って話題を振ってきた。 「なんだよ?」 俺はそう言いつつ、 その出だしや雰囲気を作ろうとする態度から、 何を話すのか見当は付いていた。 「いいか、よく聞けよ? 二時を知らせる深夜の鐘、 二度の悲鳴が夜を抜ける、 二回は刺されしその身体、 二秒とながれる赤き血よ、 二人も許せるはずもなく ……覚えたか?」 「……はぁ?」 怪談話をする事は予想していたが、 全くもって理解できない内容であった。 「一体どういう意味だよ?」 「この話な、 聞くと二日以内に突然死するらしいんだよ」 「なんでそんな話を俺にするんだよ!」 聞くと死ぬんなら、 なぜわざわざ人に伝えるのか、 訳が分からなかった。 「待て待て、最後まで聞けって。 助かる方法が1つだけあるんだよ。 その方法ってのが、 『この話を知らない人間二人以上に伝える事』 なんだよ」 「ふーん?それで俺に」 「実際のとこ、 お前には話したくなかったんだぜ? けどさ、流行ってるのか知らないけど、 ほとんどの奴がこの話知ってるんだよ」 そう言って、 やれやれといった表情を浮かべている。 「お前も早めに誰かに伝えた方がいいぜ。 ほら、隣のクラスに無口で根暗そうな奴いたじゃん? あいつ最近学校来てないってよ」 そう言って友人は、 意味有りげに笑ってみせた。 で、どうやって二人以上に伝えようか考えた結果、 こうやってネット上に書き込むのが一番だと判断したわけだ。 これなら簡単に二人以上の人間が読むだろう。 話を聞いてから、 二日目になる1時間ほど前か。 これならギリギリ間に合ったかな。

怪談話」の解説

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