おそろい

おそろい

学校系
0
2
0
解説なし

中学校のの謎に迫る

中学校の頃、おそろいにすることが好きな友達がいた。 文房具、洋服はもちろん、 その子はなんでも私とおそろいにしたがった。 「全部おそろいにできたら嬉しいかも」 なんて笑いながら言っていた。 私は幼くして両親を亡くし、親戚の家で世話になっている。 そのことがコンプレックスだった。 だから、両親ともに健在で、 なんでも買ってもらえるその子が妬ましいし、悔しかった。 おそろいが嬉しくないと言ったら嘘になる。 その子のことは嫌いではなかったし、むしろ仲が良かった。 今でもその子とは手紙でやり取りをするくらいだ。 ある日、彼女は学校を休んだ。 珍しい、と思った。 放課後、家に帰っても誰もいない。 それはいつも同じ。 さみしいけど、困らせるのは好きじゃない。 夜になっても帰ってこない。 今日は仕事が長引いているんだなぁ。 突然電話が鳴った。 彼女からだった。 「もしもし」 と言ったきり彼女は無言。 変だな?と思っていると、 彼女が一言だけポツリとつぶやいた。 「全部おそろいになったね」

おそろい」の解説

コメント

コメント (0)

コメントを投稿

0/1000文字

📝 投稿ガイドライン

  • • 他の読者への思いやりを持ったコメントをお願いします
  • • 不適切な表現や個人情報の投稿はお控えください
  • • スパムや宣伝目的の投稿は削除される場合があります
  • • コメントは即座に表示されます
💭

まだコメントはありません

最初にコメントを書いてみませんか?

💡 コメント投稿時のお願い

  • • 他の読者への思いやりを持ったコメントをお願いします
  • • 不適切な表現や個人情報の投稿はお控えください
  • • スパムや宣伝目的の投稿は削除される場合があります
  • • コメントは即座に表示されます
  • • 通報機能やいいね機能をご活用ください

関連する怖い話