夜の砂浜

夜の砂浜

日常系
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解説あり
遠距離恋愛中の彼氏が家の事情で地元に戻って来ています。 久しぶりに夜のドライブして海沿いの駐車場に車を止めて、チチクリあっていますた。。。 (金)の夜ということもあり、夜10時を回っていましたが 駐車場には数台の車が止まっていました。 私たちが車を止めていた場所は駐車場の一番端で横から砂浜に直接入れるようになっていたのですが砂浜から男女が駐車場に向かって走ってくる姿が見えました。 走ってきた男性が運転席の窓ガラスをドンドン叩きました。 彼氏が窓を開けると男性が息を切らしながら 「すみません、ここから一番近い駅まで乗せて行ってもらえませんか?」 と言いました。 女性の方も息を切らせてはぁはぁしていました。 2人とも怪しげな人たちではなさそうなので彼氏が「いいですよ」と言って後部座席に2人を乗せました。 2人は何かに怯えている感じでしたので私が 「どうしたんですか?」 と聞くと男性が 「早く、早く車を出してください!!!!!」 と大きな声で言いました。 彼氏が急いでエンジンをかけ車を走らせ駐車場を出ました。 4人とも無言でした。 5分くらいたってから彼氏が 「どうしたんですか?何かあったんですか?」 と2人に聞くと 男性が砂浜であったことを話はじめました。 2人は東京から湘南に遊びにきて、夜の砂浜を散歩していました。 砂浜に小さなボートがひっくり返しになっていて、そこに座って話をしていたら2人とも腰の辺りがムズムズしてきたそうです。 男性は彼女が自分の腰をスリスリと触っていると思い、女性は彼が自分のことを触っていると思っていたそうです。 なのでムズムズを気にすることなくとめどない話をしていました。 男性がふと、彼女の方を見ると自分の腰を触っているであろう彼女の手は、彼女の膝の上に両方ともありました。 しかし自分の腰はムズムズと誰かが触っています。 (えっ・・・・・・) と思い、後ろを振り向いてみましたが何もいません。 がしかし、視線を少し下に移した時そこには無数の白い腕が砂浜からでていて そしてあり得ないくらい長ーくのびていて自分たちの腰を触っていたのです。 彼女も異変に気づき、辺りを見回すと辺り一面に白い腕が出てきて彼らのことを掴まえようとしたそうです。 腰が抜けそうなくらいビックリして、ガクガクしながら砂浜に足を取られつつもなんとか駐車場まで走ってきたそうです。 JR横須賀駅で2人は車を降りました。 車を降りた時2人は少し落ち着きを取り戻していて、私たちに丁寧にお礼を言い、改札口へと向かっていきました。 家へ帰る途中、彼氏が 「夏でもないのにお化けって出るんだなぁ。 だけどあの2人助かって良かったよな。 気がつかなかったら砂の中に引きづり込まれたかもしれないしな」 と言いました。 私も 「そうだね。よかったね」 言いました。 でも私は見てしまったのです。 彼氏が駅で車をUターンさせてた時、改札口に向かう2人の足首ををしっかりと握りしめていた4本の白い手を。

夜の砂浜」の解説

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