中級

スクール水着姿の女の子

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「んぁ?誰だあれ?」

見ると一人のスクール水着姿の中学生くらいの女の子が、

まるで俺達が来るのを待っていた様に

乗ってきたレンタカーのボンネットに腰掛けていた。

「…こんにちは。これお兄さん達の車?」

「あぁ、借りた車だけど、そうだよ。キミは?地元の子?」

コクッと頷いたかと思うと、

同時にピョンッと車から飛び降りた彼女は、

俺達の顔を一人一人品定めでもする様に見上げて、

俺達の間をねり歩きながらこう言った。

「あの…よかったらこの近くの駅まで乗せていって欲しいんだけど、駄目?」

「そうだなぁ、あと10年、
いやあと5年経ったら是非にでもと言いたいところだけどさ…」

人一倍女好きの修平がそんな冗談を言いながら断ろうとしたので、

俺はすかさず

「いや、困ってるみたいだし乗せていってあげようぜ。
駅の近くに行けばラーメン屋くらいあるだろうし、どうせついでだろ?」

と言って、その少女の願いを聞き入れようとした。

「駄目だ!おい、早く車を出すから、みんな急いで乗れ!」

突然、大きな声を出して仁が反対してきた。

やや青冷めた顔でその少女の方を見ながら俺達を車へと急かす。

「どうしたんだよ、突然。
この辺は車も通らないだろうし、
彼女もこんな格好で置いてけぼりじゃかわいそうだろ?」

そんな言葉にも聞く耳を持たず、

仁は車にキーを挿しエンジンをかける。

「いいから…よし、全員乗ったか?出すぞ」

遠ざかる車の中で、

バックミラー越しに彼女の姿が見えたが、

特に落ち込む様子もなく、

じっとこちらを見ている様に彼女は突っ立っていた。

「なぁ、どういうことだよ、説明してくれよ?」

「あっ、この4人の中でお前だけ彼女がいるからって、
その彼女に義理立てて女は乗せないってか?」

「あんな子供だってのに、色男は何かと気を使って大変だなぁ、おい」

そうやって3人で茶化したものの、

仁は訳を答えず、強くアクセルを踏み込んだ。

加速した車が、陽炎が揺らめくアスファルトの道を駆けていく。

-中級

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