録音

俺が厨房の頃の話。

仲のいい5人組みたいな感じの中に二人霊感のあるヤツが居たんだ。

一人はなんとなく分かる子、もう一人は霊の性別とか見た目まで分かる子。

で、放課後そういう話をしていたんだが、誰かが

「降霊やってみようよ!!」

とか言い出した。

みんな興味津々でやろうってなったけど、

降霊なんか誰もやり方をしらなかった。

そんなか霊感のある子を中心に輪になって

よくわからんがそれっぽい事を延々とやっていた。

結局、何も起こらなかったんだが、

俺、そのときカセットテープのレコーダー持ってて、録音してたんだよ。

でも場所が悪かったのか音声が全く入ってなかったんだ。

話し声とか物音とか何もね。

でも一つあることに気づいた。

周りの音が無いって言っても、録音してると小さい「サー」みたいな、

砂嵐みたいな音が入るやん?

でもそれには何もはいってなかったんだよね。

60分いっぱいとったけど本当に確かに動いてたはずなのに何も入ってなかった。

で、たまたまだろう~ってなって、帰宅した。

数日後俺は録音したいラジオがあってその何も入っていないテープに録音した。

そのテープにはそのラジオ番組しか入っていないはずなのに、

ラジオの入っていた10分後くらいにかすかに笑い声が入っていた・・・

学校で聞いたときは何も入っていなかったし、

ラジオ録音以外に入れてないし、そのときの5人組の声でもなかった・・・

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自殺を試みた女の子

俺は、結構霊感がある方だと思う。 

というか、幽霊がはっきり見えちゃうし話も出来ちゃうんだよね。 

ある日、俺は道ばたを歩いていたら、 

首にロープを巻いた女の子が寂しそうにこちらを見つめているのに気がついた。 

明らかに生身の人間じゃなくて、でも死霊でもない。 

俺は、その娘に話しかけてみた。 

「君、生霊だよね。駄目じゃない、身体から離れたりしたら。」 

「うわあ、お兄ちゃん、私が見えるの!?」 

久々の会話で、女の子は嬉しそうだった。 

どうやら、彼女はずっとこの付近を彷徨っていたらしい。 

肉体から離れて随分経ってるみたいだ。 

今まで俺が見てきた生霊の中でも、この娘はかなり死霊に近い。 

早く肉体に戻らないと生命に関わるだろう。 

女の子は、しかし悲しそうに自分の首のロープを持ち上げて、答えた。 

「ううん、戻れないの。私、首吊って自殺して……もう肉体は手遅れなんだって。」 

「う〜ん、参ったな。悪いけど、じゃあ僕にはどうしようもないよ。そのうち君の肉体が死んで死霊になると思うから、その時はちゃんと成仏して、生まれ変わったら絶対に自殺しちゃ駄目だよ。」 

「無理だよ。」 

女の子は、自分の首に巻かれたロープを見つめて、呟いた。 

「だって、私天国いけないもん。自殺、しちゃったから……。嫌だよ。私、地獄に行きたくないよ。助けて……。」 

女の子の目から涙が溢れてきた。 

堰を切ったように泣き出した。 

参ったなあ。 

俺、女の子の涙には弱いんだよ。 

何とかして、彼女を助けてあげたくなった。 

「うわ、泣くなって。大丈夫。まだ君は死んでないんだろ?じゃあ手はある。

君を地獄になんか落とさせやしないから!!」 

俺の言葉で、彼女は潤んだ眼で俺を見上げる。 

まずいな、約束しちゃったよ。 

「君の身体が、放っておいても死んでしまう状態なのは確実なんだね?」 

女の子は頷いた。もうヤケだ。 

とことんこの娘に付き合ってやろうじゃないか。 

「わかった。じゃあ、君の入院している病院と、その病室を教えて欲しい。」  

翌日、新聞でニュースを確認する。 

心は痛む。 

だが、これで彼女の自殺は未遂に終わったのだ。

「これで良いんだよな。」

 俺が呟いたとき、 

「——ありがとう。お兄ちゃん。」 

彼女の声が、聞こえた気がした。  

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おうちに帰りましょう

最近ボクは毎日たけるくんと公園で遊んでいます。

砂場で山をつくったり、トンネルをほったりしていると、

あっというまに時間がたちます。

夢中であそんでいると、学校のチャイムの音がきこえてきました。

「あ。休み時間が終わっちゃう」と、たけるくんが言いました。

ボクが笑いながら「だいじょうぶだよ。まだまだ休み時間はあるよ」というと、

たけるくんも「そうだね」といって、ふたりで笑いました。

ボクたちは、もう学校のチャイムを気にする必要なんてないのです。

またしばらく遊んでいると、

公園のスピーカーから「夕焼けこやけ」が流れてきました。

「5時だ」うす暗くなってきた空を見上げて、たけるくんがいいます。

スピーカーからも「5時になりました。おうちに帰りましょう」と聞こえてきます。

「おうちに…帰りましょう」と、たけるくんがつぶやく。

「ダメだよ。今日は残業の日なんだから」ボクがそういうと、

たけるくんは小さくうなづきました。

すっかり暗くなってしまった公園で、ボクたちはだまってブランコをこぎました。

そうして2時間ほど遊んだあと「また明日」といって手をふって、

たけるくんにさよならを言って家に帰りました。

家に帰ると、妻が青い顔で言いました。

「あなた。同僚の鈴木さんが、ついさっき自殺したって連絡が…」

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誘拐された子供

草木以外何も無い無人島に、誘拐された子供が連れて来られた。

子供はガムテープで口を塞がれ、手と足を縛られた

犯罪者に「ごめんなさい。許してください」と言うと、

彼は怯えた目をして手の縄を解こうともがいた。

──1ヶ月後、子供の居場所を突き止めた警察と救護班がやって来た。

子供の服や顔は血まみれだったが、幸い命に別状はなく生きていた。

泣きながら抱きついて来た子供に話を聞くと、

「おじちゃんはね、
お腹空かせてお魚を取ろうとしたら海に流されちゃったの」

と言った。

自業自得な話だ。

それにしても、この子が生きていて本当に良かった。

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ある個人サイトでの書き込み

ある個人サイトでの書き込み

man:やっほ~~^^

KAZ(管理人):おお、マン、今日も来てくれたかwありw

もちみ☆:manさん、ばんわです~~w

KAZ:みんな、聞いてくれw今日でサイト開いて祝10日目ww

man:わw少なw
まだこの提示版の住人は、俺ともちみちゃんの二人だけだから
もっと住人増やしてこのサイトを盛り上げていかないとなw

もちみ☆:そうですね~^^
MOONファンサイトとしてこのサイトはよく出来てますし
きっとたくさんの人が訪れてくれると思いますw

KAZ:ありがとう^^

man:ところで、聞いた話なんだけど
MOONの幻の曲ってのがあるみたいで
”shine”って曲があるんだってさ。

もちみ☆:あ、私も知ってる~~。
なんかのアクシデントで発売中止みたいな~

KAZ:?、あれ俺は聞いたことないな~、
自他共に認めるMOONマニアなのにw

man:なんでもイッちゃう位のハードロックナンバーらしいぜ!

数日後の書き込み(この時、管理人不在)

もちみ☆:やっと、shine手に入れたですぅ~^^いい曲w

man:おお、マジで!?俺にも手に入る場所教えてくれよ!w

もちみ☆:いいですよ~^^場所は・・・

翌日

KAZ:えっ、二人ともMOONの幻の名曲手に入れたんだって?

man:ああ、めっちゃいい曲だぜw意識が飛ぶような感じw

もちみ☆:^^そうですね~。天に昇ったような高揚感がある曲ですね~w

man:KAZもこの曲あった所、教えてやるから早く聞きなよw

(この後、書き込みなし)

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スイカ割り

今日は念願のスイカ割りだ。

仕事で多忙な日々が続いていたが、有給休暇を取って正解だった。

俺は今日一個買ってきたスイカを用意し、目隠をした状態で棒を構えた。

息子と妻が期待した目で見ている。

俺は棒を思いっきり振った

「パカァァァン」

どうやら粉々に砕けたようだ

息子に男らしい姿を見せたのは何年ぶりだろう。

俺は棒を振りかぶり、思いっきり振った

「パカァァァン」

今度もスイカは粉々に砕けたようだ

俺が楽しんでいる間に息子が眠ってしまったようだ。

今日は本当に楽しい一日だった。

俺は散らばったスイカを片付けた後に棒を振りかぶった。

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七人ミサキ

四国の某県某村で、

男に手ひどく振られた女が身投げして七人ミサキになった所がある

七人ミサキとは、

自分が成仏するために七人の命を奪う地縛霊で、

そこでは男ばかり6人が変死した

しかし高名な坊主でも祓う事ができなかったこのミサキで、

数十年経つ今でも7人目の犠牲者は出ていない。

この女は、7人目を誰かに決めているのだろうか?

それとも成仏したくないのだろうか?

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飛び降り自殺

サイレンやら何やらで外が騒がしいので、様子を伺いに出てみた。

すると下の階で警察が現場検証?らしき事をしていた。

「何かあったんですか?」と尋ねると

「4階で飛び降り自殺があったんだよ。」

うわぁ、と思って思わず下を除いてみると、確かに下では誰かを搬送しているようだった。

「危ないから覗かないでね。」と言われ

俺だってあんまり長居したくないし、早々に自分の部屋へ引き上げた。

しばらくして、どうなったかな?と気になって外に出てみると、

まだ警察の現場検証が終わってなかった。

現場検証ってやる事いっぱいあって忙しいんだなーと思って

「お疲れ様です、現場検証って時間かかるんですねー。」

と警察に話しかけた。

すると、警察は

「いや、ちょっと不審な点が多くて時間がかかってる。」

と言った。

なんかあるんですか?と尋ねると、飛び降りたのは20代女性。

4階から飛び降りて即死だったらしいんだが、どうも飛び降りる以前に打撲の痕がある。

それに加え、階段に謎の血痕があり、結局それは彼女のものだったという。

いじめを苦にした自殺だろうなと思っていたが、風の噂でこんな事を聞いた。

恋愛と仕事の失敗で落ち込んでたらしい。

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古いカメラ

「やるよ」

そう言って親父が俺に渡したのは、古いカメラ

「これにはな、人の死に顔が写るんだよ」

「は?全然面白くねーよ」

親父は黙ったままだった

数ヵ月後、親父は死んだ

急性の心臓発作だった

それから数ヶ月経ち、カメラの話を怖いもの好きの彼女に話してみた

「そのカメラのはなし、本当なの?」

「撮ってみるか?」

「そうしよっか」

おい待て、冗談で言ったんだぞ

だが、後には引けない…

カシャ

「なんだよ、コレ」

俺の顔はいつもと変わらなかったが、彼女の顔が血塗れだった

「なんかイタズラしたんでしょ!?」

もちろんしていない

それに、写真を撮ろうと言ったのはそっちじゃないか

取り乱したまま、彼女は帰ってしまった

…俺が逆の立場だったら、そう思うと責める気にはなれない

数日後、彼女が交通事故で死んだ

聞いた話だが、顔は血塗れだったそうだ

「苦しかっただろうな」

写真を見せて以来、ずっと怯えていたらしい

あの写真を撮らなければもっと楽しく数日生きられたんじゃないか、と考えてしまう

俺は彼女の分も強く生きようと思った

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夜中の病院での出来事

とある病院での夜中の出来事。

記録室で書き物をしていたらひょっこりと部屋を覗く気配がした。○さん。

「どうしたの?○さん」

声を失う手術をした○さん、困ったように立っている。

「家に電話?何かあった?書類なら今書いてるよ?」

小指を立てたあと、額に手を当てて頭をゆらゆらさせている。

小指・・・女・・・女房。・・・・気分悪い?

いま、○さんに奥さんが付き添ってる事を思い出した。

「奥さん、気分悪い?見に行った方がいい?」

○さんがうなずいた。急いで○さんのいる部屋に走る。

部屋が見えたとき、部屋から息子さんが出てきて「すいませんお袋が!」と叫んだ。

具合の悪そうな奥さんを息子さんと2人で病棟に移し

疲れによる貧血だろうということで、点滴をしてしばらく様子を見ることにした。

しばらくして様子が落ち着いたのを見て、家に帰れるように奥さんと息子さんに

○さんの診断書を渡した。同時に○さんが奥さんの不調を教えてくれた事も。

なんだか奥さんは泣いていて、息子さんは泣きそうだった。

迎えに来た車を見送って、つぶやいた。さよなら、○さん

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